美容学生のための美容室就職活動用、美容室の種類と選びかた

こんにちは。ZACC統括 柳平岳慶です。


この時期採用や会社説明会の人事系で目が回ってます。

最近美容室も多様化している中で、美容学生からの質問が多いので美容室の種類についてちょっとまとめてみました。



「業務委託系美容室」


最近美容業界では


「業務委託美容室」


という言葉をよく耳にします。


業務委託というのは、


美容室

フリーランス(個人でやってる)の美容師さん

外注(お客さんをやったもらう)


して売り上げを立てていくことが基本の美容室です。




今までのスタッフを抱える美容室に比べてどういうメリットがあるかというと、


お店(経営している人)のメリット


・仕事ができる人にお願いするので教育費がかからない。


・仕事やってもらった分だけお給料を払うから、利益を出していないスタッフ(アシスタントやお客様を持っていないスタイリスト)を抱える人件費が無駄にならない。





美容師のメリット


・月の売り上げが60万円〜100万円くらい稼げる人だともらえるお給料が多い

(60万以下だと基本給あるお店の方が多くもらえる事が多く、100万円以上だと一人で全員やるのが難しくなってくるケースが多くなる)


・無駄な時間を過ごさなくていい(お客さんがいなかったら帰っていい)






なぜ今このような形が多いかというと、


美容師が増え、美容室が増え、SNSで情報が誰でも発信できるようになってきたのでお客様が分散して60万円〜100万円くらいの売り上げの美容師さんがとても増えてしまった事も原因の一つだと思われます。



なぜなら、お給料の仕組みが会社に就職している人フリーランスの人歩合の利率が違います。




歩合の利率が



会社に就職している人10%


※計算しやすいようにわざと簡単な数字にしていますので、もっと多いところがほとんどだと思います。



フリーランスの人40%


で計算すると

1ヶ月30万円の売り上げだと


就職している人はお給料21万円


フリーランスの人はお給料12万円



1ヶ月100万円の売り上げでは


就職している人は28万円


フリーランスの人は40万円


大きな違いは、固定給があるかどうかです。

若いうちは売り上げが安定するまでは少なくても固定給や保証があったほうが安心です。

一定の売り上げを超えてくるとフリーランスの方がたくさんお給料もらえます




ただ、会社が歩合が低いのにも理由があり、


たくさんお客様を抱えている美容師が異様の仕事だけに専念できるようサポートしてくれたり、売り上げられないアシスタント時代の技術や教育、お給料や福利厚生を保証してくれたり安全性がかなり高くなっています。




一方、

全て個人でやらなければならなくなると、その分美容に使う時間も減るので、自己管理がとても重要になります。





価格帯別美容室


美容室の価格帯によって美容師の働きかたが大きく変わってきます。


美容室の価格によって左右する内容とは、


①教育


立地や材料の種類の多さでも価格が高くはなりますが、一番は教育にかける時間が多いほど技術料金が上がってきます。







「お客様を切るまでにたくさんの幅を勉強する必要があると考える美容室」

と、




「特定の技術ができればそれ以外は勉強しなくていい美容室」

と、




「全体的にそんなに高いレベルは求めない美容室」

と、



たくさん技術を詰め込んだ分だけ時間はかかるし、その分雇っているお金はかかるので料金も上がってきます。



どれが一番いいという訳ではなく、どういうふうに働きたいか、どれくらいの期間でどんな技術を手に入れていかで価格の違うお店は勉強する内容も変わってきます。





②技術内容



技術の高さとは、見る人によって見解は様々ですが、かける時間はだいたい決まっています。

美容室の技術は、だいたい10分1,000円くらいになっているので、



1,000円カットのお店は1時間に6人カットできます。


1,000円✖️6人=6,000円




一方、1時間で一人しか切らないお店は

1時間の間に

・カウンセリング

・シャンプー

・ウエットカット

・ブロー

・ドライカット

・アイロン、スタイリング

などなど…


様々な内容を1時間やります。



では3,000円でカットする美容室は…



お店の信念に基づいて、必要だと思うところに時間をかけて必要ではないと感じるところを省いて調整しています。




なので、自分が必要と感じている部分があるお店を選ぶ事が重要だと思います。


個人的には、


「高くて良い」高級ブランドショップと


「いいデザインを安く」のZARA、H&M系ファストファッションみたいなショップと


「とにかく安くたくさんの方に」のしまむら的なショップとで


同じアパレルでも業態によって必要な接客スキルは全然違うのと一緒かなと思います。





まとめ


便利な時代になり、たくさんの種類の価値観、ライフスタイルが多くなっている中で、


「いろいろなお客様、美容師に合わせた美容室」が数多くできています。



なので、「可愛い髪型が作りたいので自分の好きな髪型を作っている美容室に入社したい」で選ぶと「やりたかったことと違う」になりかねません。


自分が美容業界に入った時の可愛い髪型は原宿系のJUDY AND MARYの YUKIちゃんみたいな感じが流行ってたし、しばらくするとCanCamの海老ちゃん巻き髪がすごく可愛い時代でした。


可愛い髪型は3年も経てば古い髪型になるので、好きな髪型を作っているお店の信念や企業姿勢に共感できるかどうかが大切かもしれません。





ZACC統括 柳平岳慶でした。




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